愛すべきグレー ~たまにお出かけ日記~

小学生(高学年)育児ing。話題or穴場な遊び場リサーチ好きの一方で、実のところはインドア派。

園PTA(役員、委員会、係)を3年間経験しての気付き。これから園デビューするママへ伝えたいこと。

幼稚園、保育園に入園すると多かれ少なかれ
出てくるPTA問題。特に障がい児、グレーな子を
持つお母さんは2倍も3倍も悩むこともあるでしょう。

卒園間近の今、3年間振り返って
いろいろと思うところあるので
気持ちを整理しつつ、
これから入園のママさんに向けて
綴ってみたいと思います。
(尚、幼稚園・保育園を「園」、
母お手伝いなど呼び方の

名称は色々あると思いますが分かりやすく
「PTA」としてみます)



◆園PTAの仕事量は園によってまちまち(幼稚園は多め)
これは入園前に大いに注意してもらいたいところですが、
園によってPTAの仕事量は全然違います。
ただし保育園よりは圧倒的に幼稚園の方が多いです。

仕事量が多い幼稚園は入園前に必ずそれをにおわせるような
発言が先生からあるはずですし、周りのお母さんからも
「あの幼稚園はお仕事多いらしいよ」と噂が周っています。
面接のときにもPTA,園のお手伝いができるかが合格基準の
1つであるような園すらあります。

ただ障がい児やグレーな子を受け入れてくれる園はとても
少ないので、「やっと入れる園が見つかった」=お仕事が
多い園、ということもあります;;



◆PTAは会社で働くよりも大変?!その理由とは…
正直言って、お母さんたちで行う園のお手伝いや園母の
お仕事は会社で働くよりも大変だと、私は実際に3年間経験
してみて痛感しました。


(理由1)会社での仕事とPTAは行う目的が違う

会社での仕事は給与も発生しますし、会社の利益のために
働くものですが、PTAの仕事って「お母さん同士の交流」が
裏テーマだったりします。
ですので効率重視で行うことができる仕事とは違い、
効率を求めてはいけない事も多いす!!
(自分が年長母になり役員となり、改革しようと
して初めて気が付きました…)

(理由2)会社と違い、
お母さんごとに考えが違う大変さがある

会社だったらミスがないように
慎重に仕事をすすめるが当たり前
かと思います。しかし特に園のお手伝いなど
だったりすると、
「平気だよ、大丈夫だよ~」が口癖の
「おおらか派」なお母さん

と「もし何かあったら困る」と思っている
「慎重派」のお母さん

で全く考えが違い、まるで水と油のように
意見が合わない!という

大変さがありました。

会社なら上司に相談することもできるでしょうが、
園PTAの場合は会長も一人のお母さんですし
非常に相談しづらいです。
なかには個人面談などで先生に相談する人も
いるようですが、園によっては「PTAの問題は
お母さん同士で解決してね」
(つまりは介入したくない)
という姿勢なので誰にも相談できずストレスフルに
なることも…。


(理由3)手伝わないと子どもをしっかり
みてもらえないのでは?という怖さがある
会社の仕事をしっかりしなかったら人事評価が
下がったり、給与が上がらなかったりと困るのは
自分だけですが、普段子どもを預けている=人質状態!
「母の手伝いをやらないと子どもをしっかりみてもらえない
のでは?」という不安がありました。
特に障がい児、グレーなお子さんをお持ちのお母さんは
その不安は強いかと思います。


(理由4)母達のスキル・能力・経験差が凸凹である
会社なら経歴書があり、
スキルに応じた仕事が割り振られますが
そうではないのがPTAの世界です。
社会人経験もなく母になった若いお母さん、
パソコンを使ったことがない高齢出産のお母さん、
外資系でバリバリ働いていたお母さんが
一同に集まるのですから…大変です。
もはや価値観もスキルも凸凹の集まりです。
Aさんが「当たり前」と思っていることが、
Bさんにとっては「当たり前ではない」
なんてことが
しょっちゅう起こるのです;;;

 

ちなみに、役員を1年間経験を
したこともありますが、

最後の先生との面談で「あっ、役員のお仕事も
ありがとうございました」くらいしか
触れられなかったので凄く悲しくなりました。


◆子どもの特性ゆえにPTA参加が難しい。
正直に伝えるべきかどうか?私なりの考え
なかにはグレーゆえに普通の園に頑張って
通園させているというご家庭もあると思います。
そこでぶつかるのが、グレーゆえの悩み。

例えば
・降園後に母子分離で少しお仕事します、
と言われてもそれが出来ない
・療育の日に頻繁に集まりが発生する
・子連れで集まって話し合いましょう、
と言われても子どもから目が離せない

など。
子どもが小さいのうちは「しかたない」で済んでも、
段々と世間との差が大きくなってゆくことも。
「~~という事情があって」と理解してもらおうと
素直に頑張ってみたこともありましたが、
やっぱり全てのお母さんがグレーな子の特性を
理解できるわけではないし、下手すると
「ただのワガママ」と思われることもあるので…。

こんなときの「嘘も方便」なんだなと学びました。
全員に理解される必要はないと思います。
「用事があって参加が難しいです」と伝えるのでも
全然良いと思います。

 

◆3年間、園PTAを経験して今思うこと
役員や委員会や係など一切やらなかったら、
それはそれできっとトラブルが発生していたと思います。
それらのお仕事は上記で述べたように、会社で働く
よりも大変と感じる事も多かったですが、
メリットとしては「仕事スキルが各段に上がった!」
ということでしょうか。

これまでにない人間関係の経験、
子育てと家事をしながらというマルチタスクの経験
も積むことができたと思います。
そして何より卒園してもこれで終わりではない!
今度は小学校PTAが待っているのです。
きょうだい児がいる場合は、さらに数年、園PTAを
頑張る必要もあります。

これから入園するママからすると、
読んでどんよりしてしまうような内容ですが。
どうか肩の力を抜いて、
「なんとかなる」と思いながらも、
頑張るところは頑張って
PTA生活をやり過ごしてもらえたらなと
思います。

園によってもまちまちなので、気合入れて行ったら
そんなの全然なかったわ、というケースもあると
思いますし、あくまで一例として受け止めて
くれたら幸いです。