図書館の予約サービスが再開し、
本が借りられるようになりました。
だいぶ前に予約していた本が
ようやく手元に…。
「IN-childとは何ぞや?」という感じですが
「包括的教育を必要とする子」
「現場で【気になる子】
と表現されていた子ども」
のことらしいです。
この本においては
「発達障がいかどうか」
の見極めではなく、
・その子はどんなタイプなのか?
・その子は何が苦手でどう支援したらよいのか
が明確に、具体的に書かれています。
専門家に相談したくても大抵は数か月待ちですし、
いざ説明されても専門用語が多くて…ということも
ありますが、この本はそんな方には
価値ある一冊だと感じています。
我が子が発達障がいではなくとも、
診断にこだわっていなくとも、
子どもにとっての「苦手」「弱点」
に対してどうアプロ―チしたらよいかの
ヒントも見つかる可能性は高いのでは
ないかと思います。
チェック項目は多めではありますが、
客観的に子どもを見つめる良い機会でも
ありました。
数字で出るので、
論理的なタイプの人間に説明するときにも
役に立ちそう…と思いました。
(こういった項目が数ページあります)
子どもの友達やクラスメイトが
いわゆる「気になる子」
のようだけど、どう接したらいいか…
というときにも役に立つはず。
「IN-childプロジェクト」に関する
公式サイトもあるようなので、
興味を持った方はどうぞ。
最近身を持って実感しているのは、
主任などの肩書を持ったベテラン先生だからと
いって、「気になる子」に対しての理解が
必ずしも厚いわけではないということ。
若い先生の方がよっぽど
インクルーシブ教育について理解があったり、
それを「当たり前」と考えてくれていて、
熱意を持った対応をしてくれることもある
ということ。
著者いわく
「料理のレシピ本のように
必要なところ、興味のあるところから
読むことができるように」と
作られた本らしく。
気になるところだけ読むことも
しやすい本なので、
手元に置いておいて
定期的に開いて確認したくなる
本だと感じています。